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日本共産党 吹田市議会議員団

団ニュース

9月議会 朝ごはんの提供など子ども食堂への支援を 個人質問 山根建人

(問)吹田市の第2次子供の夢・未来応援施策基本方針で、二度にわたり実施した調査で、およそ10人に一人の子どもたちは、いわゆる相対的貧困の状態にあるとして、居場所支援として子ども食堂に対する支援を明記している。
 話を聞いた子ども食堂運営団体は、昨年度から始まった運営支援の補助について、大変助かっていると喜んでいる。
 また、今年度から吹六小で朝御飯を提供している団体は、全校生徒のうち半分以上の子どもたちが参加し、授業での落ち着きや、不登校の子どもも参加するなど予期せぬ相乗効果も生まれているとのこと。こうした現状も踏まえ、以下質問する。目標としている中学校区に一つの子ども食堂開設について、現在の状況と今後の見通しは。
(答:児童部長)2025年8月末時点で把握しているのは、10の中学校区に15か所。目標としている全中学校区18か所の開設に向け、今年度中にはさらに複数の開設を見込んでいる。
(問)ほぼ全ての食品などの品目において値段が上がっており、開設補助や運営費補助金額とも、物価高騰に併せ増額すべき。
(答:児童部長)本市の補助制度は、活動の継続性を高める補完的な支援であり、その範囲において各団体の方針等に基づき取り組んでいただきたい。
(問)朝御飯の提供は、学びや生活、心身の成長に好循環をもたらすことは明らか。全ての小・中学校に広げていく取組としていくことが必要ではないか。
(答:児童部長)心身ともに健康な状態を保持する効果側面もあり、新たな形態で有意義な取組であると考えている。広く水平展開できることが期待できることから、どのような支援が可能であるか教育委員会をはじめ関係部局とも相談していく。

■中の島公園の管理運営・再整備について
(問)いよいよ本格的にParkーPFI方式により、今年度からグラウンドや管理棟、トイレや収益施設などの工事が民間指定管理事業者により始まるが、具体的な中身やスケジュールなどが地域住民に知らされていない。市が責任を持ってスケジュールや再整備の中身を説明し、公共の憩いの場であるスポーツ施設と公園整備に市民意見を丁寧に反映させる努力を行うべき。
(答:土木部長)来月(10月)、事業者による工事説明会の開催を予定している。これまで複数回重ねたワークショップの場で頂いた意見を募集要項に反映し工事着手の現段階で、建築物などの変更は困難だが、既存樹木の保存など軽微な変更については、現場状況を見ながら判断していく。今後は、管理運営において市民意見を聞くよう指定管理者と協議していく。
(問)設置するとしていた公園協議会はいつ設置するのか。市も任を持ってメンバーを人選し、早急に市民、住民の意見を反映させる場を設置するべきではないか。
(答:土木部長)協議会の早期開催に向け、現在、有識者、指定管理者及び市でメンバーを選定中。遅くとも、今年度中には開催できることを目指しており、協議会設置には市としても責任を持って関わっていく。
■関西万博工事費未払い問題に関する市内事業者の状況等について
(問)被害事業者は万博工事未払い問題被害者の会を結成し、大阪府に対しても二度にわたり早急な救済措置を求める要望や要請を行っている。資材を売り払い、命しか差し出すものがないと訴える者など生死に関わる状態で、一刻も早く未払い工事代金の立替払いを求め、それが早期に実施できない場合、返済期間が長期の無担保無利子の緊急融資を求めている。市内事業者への影響はないのか。実態把握とともに、交野市でも行われている相談窓口を設置すべきではないか。
(答:都市魅力部長)本市では、現時点で事業者からの当該事案に関する問合せはなく、吹田商工会議所や市内経済団体等と定期的に情報共有を行う中でも、該当する事例はなかった。今後、相談があった場合には、博覧会協会や中小企業庁が設置する専門相談窓口を御案内することが適切と考えている。
(問)市長は、70年の万博実施を地元として経験した自治体の長として他人事とせず、大阪府市長会や中核市市長会から問題解決と被害者の早期救済の決議や要望等を上げるよう先頭に立って取組むべきではないか。
(答:市長)工事費が事業者に適切に支払われていないことには驚かされた。その詳細や事情については把握しておらず、現時点で何らかの発言や動きをするものではないが、万博全体の国家プロジェクトの評価にも関わることなので、適切に対応されるように願うところである。