市議会報告

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市民のくらし削る「財政非常事態宣言」は撤回を 2011.6
市議会報告 93号より

 市長は市民・議会に何の説明もなく「財政非常事態宣言」を行い、市長の給与・期末手当3割カット、退職金5割カットの提案をしました。市民感覚からかけ離れた高額な市長報酬や退職金を見直すことには賛成です。  しかし、市の財政を一面的にとらえ、市政運営を誤った方向へと誘導する根拠となる「財政非常事態宣言」は撤回を求めました。市長給与カット等の議案については継続審議となりました。

財政健全度ランキングは西日本で2位
 財政が厳しいと市長はいいますが、「都市データパック2010年度版」(東洋経済新聞社)の財政健全度ランキングによると吹田市の評価は全国786都市中53番目、西日本では2番目です。「脱借金体質」ランクをみても13番目です。これが市民生活をどんどん削らなければならない「非常事態」なのでしょうか?

借金の割合7.1%は府下5番目の健全体質
 吹田市の歳出予算に占める借金返済の割合は7.1%にすぎません(2011年度当初予算)。これを仮に年収500万円の家庭に置き換えてみると、月々3万円弱のローンです。府下でも借金返済の割合の低さは5番目で健全な体質といえます。

(仮称)千里丘図書館が入札延期に
 計画されている(仮称)千里丘図書館の設計変更に伴い、6月に予定していた入札が中止されました。「行政の維新プロジェクト」と称して市民要求を反映しこれまで市民との話し合いですすめてきた事業も含め見直しが始まっています。

 また議会では副市長の提案がされ、賛成多数で同意されました。
 提案された2人は、前市長のもとで副市長をつとめていました。日本共産党は市政の実務の継続性が必要と判断し、1人の選任については賛成しました。